プラントミートImpossible Burgerを食べた感想!Beyond Burgerとの違いは?

ロサンゼルスの日常

欧米で需要が急増している100%植物由来の代用肉 プラントミート。ヴィーガンの人でも食べられる、と大きな話題を呼んでいます。中でも近年急速に業績を伸ばしているプラントミートブランドがImpossible Burger(インポッシブルバーガー)とBeyond Burger(ビヨンドバーガー)です。

ネット上の口コミでは、プラントミートは環境負荷が少ない上に、本物の肉と同じ味や食感を楽しめるとして高評価ですが、本当にプラントミートはおいしいのでしょうか?

ロサンゼルス在住の筆者は、たまたまスーパーで安売りしているプラントミートImpossible Burgerを見つけたので、どんな味なのか実際に食べて確かめてみました!また、よく引き合いにだされるBeyond Burgerとの違いも調べてみました。

プラントミートの味が気になっている方、Impossible BurgerとBeyond Burgerとの違いが知りたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。

ちなみに前回はBeyond Burgerと普通の牛肉のハンバーグを雑に食べ比べています😇よければこちらもどうぞ↓

Impossible Burgerとは?

会社名Impossible Foods
所在地Redwood City, California, USA
創業年2011年7月16日
代表的な商品Impossible Burger(植物由来の牛肉)
Impossible Pork(植物由来の豚肉)
Impossible Sausage(植物由来のソーセージ)
公式HPhttps://buy.impossiblefoods.com/

Impossible Foodsはアメリカ・カリフォルニア州でプラントベーストミートを開発・生産しているベンチャー企業。牛肉の代用品であるImpossible Burgerで有名になりました。

さらにImpossible Foods社はファストフード大手バーガーキングとコラボ。「Impossible Wopper(インポッシブル・ワッパー)」を開発し、現在もロサンゼルスやニューヨークを筆頭にアメリカ各地のバーガーキングで販売しています。

補足ですが、今アメリカで最も注目されているプラントミートはBeyond MeatとImpossible Burgerの2つ。Impossible Burgerと並べて語られるBeyond Meatは、2019年にNASDAQ上場と黒字化を達成し、ビル・ゲイツやレオナルド・ディカプリオなどのセレブにも注目されている新進気鋭企業です。

Impossible Burgerの原材料

裏面には原材料として以下が記載されていました。上の段が原文ママ、下の段が翻訳したものです。

Water, Soy Protein Concentrate, Coconut Oil, Sunflower Oil, Natural Flavors, 2% Or Less Of: Potato Protein, Methylcellulose, Yeast Extract, Cultured Dextrose, Food Starch Modified, Soy Leghemoglobin, Salt, Mixed Tocopherols(Antioxidant), Soy Protein Isolate

水, 大豆タンパク質濃縮物, ココナッツオイル, ひまわりオイル, 天然調味料, 2%以下配合物:じゃがいも タンパク質, メチルセルロース, イースト抽出物, ブドウ糖, 食品用加工でんぷん, 大豆レグヘモグロビン, 塩, トコフェロール合剤(酸化防止剤), 大豆タンパク質分離物

公式サイトによると、Impossible Burgerの内容物の働きは以下の通り。

タンパク質 → 肉っぽい食感と、肉に含まれる成分を代替

  • Soy Protain(大豆タンパク質)
  • Potato Protain(じゃがいもタンパク質)

鉄分 → 肉っぽい匂いと風味を代替

  • Heme(ヘム鉄)
  • Yeast Extract(イースト抽出物)

脂質 → 肉汁の代替物

  • Coconut Oil(ココナッツオイル)
  • Sunflower Oil(ひまわりオイル)

凝固剤 → 焼くと固まる成分

  • Methylcellulose(メチルセルロース)
  • Food Starch(食品用でんぷん)

Impossible Burgerのカロリー

そして気になるカロリーは240kcal / 1枚(113g)。

普通の牛肉のパティは247kcal / 100gなので、プラントミートといえども普通の牛肉とカロリーに大差ありません。

Beyond Meatとの違い

ライバルであるBeyond Meatとの違いは主原料です。

Impossible Burgerは大豆タンパク質やじゃがいもタンパク質を主原料にしている一方で、Beyond Burgerはエンドウ豆タンパク質が主原料にしています。(参照

Impossible Burgerを実食!

成分やカロリーがわかったところで、Impossible Burgerを食べて参ります!

調理:各面2分ずつ焼くこと。

▲安売りされていたImpossible Burgerのパティ。

普段は$5.69のパティ2枚が$4で売られていました。賞味期限が近いから安売りされていたようです。プラントミートでも賞味期限があるんですね。

▲裏面のレシピにはパティの焼き方が書いてあります。

  1. フライパンを中火で余熱
  2. 各面を2分ずつ加熱
  3. お好みの焼き加減になったところで食べる
  4. 中に完全に火が通るのは160℉(71℃)の時

ということでした。

▲オイルを敷いたスキレットで早速焼いていきます!普段ハンバーグやステーキを焼く時はバターを使うのですが、今回は完全ヴィーガンを試したかったのでオリーブオイルを使用。

▲2〜3分ほど加熱し、ひっくり返しました。きれいに焼けています。

ここまでの匂いはほぼ普通のハンバーグと一緒。少し油臭さが軽減されているくらいです。ほんのりとですが大豆や穀物が焼ける香ばしい匂いがします。

▲裏面を焼いていると、表面に本物の肉汁のような赤い水滴が浮かんできました。ここまで忠実にハンバーグを再現しているとは驚きです…。

▲裏面もきっちり焼けたところで完成!今回は味付けは塩胡椒のみでいただきます。

お味:焼き過ぎ注意!せんべいみたいになったけどおいしい

▲Impossible Burgeをいざ実食!断面の見た目は少し粒が荒い気もしますが、普通のお肉と変わりません。

肝心の味は…おいしい!!!ちょっと焼きすぎたからかおせんべいみたいな風味がしますが、十分においしいです。

ただ「お肉と一緒か?」と聞かれるとちょっと悩ましいところです。油っぽさがないので、お肉を食べた時のガツンとした重さがありません。風味も穀物の香りが残っています。

あと結構しょっぱい。しかしこれは私たちが塩胡椒をかけすぎたからかもしれないので、なんとも言えないポイントですね…(スミマセン)。

また油っぽさがないからか、パティ1枚食べてもちょっと物足りません。胃もたれしないという点ではGoodですが、腹持ちをよくしたいという方にはコスパが悪いです。(一緒にImpossible Burgerを食べた夫はこのあでインスタントラーメンを食べていました。ヴィーガンナイトに何しとんねん!)

でも、肉を8割カットしてこのパティを食べ続けなさい、と言われてもおとなしく従えます。それくらい味は肉に近い!そして身体にやさしそうな食べ応えなので毎日食べられそう!

プラントミートを選ぶメリット

1. シンプルにおいしい

今回試食したプラントミートImpossible Burgerは、油がよく落ちたお肉のような食感と風味でとてもおいしかったです。前回の記事で食べたBeyond Meatも、「これは肉だよ」と言われて出されても気がつかないほどのクオリティでした。

悲しいかなアラサーになって普通のお肉を食べると、胃もたれする経験が増えてきました…。今日はあんまりガッツリ食べたくないな、って時にはプラントミートが重宝されると思います。

2. 環境にやさしい

これがメーカーが主張する一番のメリットですが、プラントミートを食べることは、普通に肉を食べるよりも環境にやさしいです。

Impossible Foods社によると、プラントミートを食べることで

  • 水分使用量を87%削減
  • 排気ガスを89%削減
  • 土壌使用を96%削減

できるそうです。特にバーチャルウォーター問題も指摘され、水不足が深刻化している現代においては水使用を87%もカットできるのは環境負荷を減らす良い手段になりそうですね。

プラントミートを選ぶデメリット

1. 普通の肉に比べて満腹度が低い

肉とほぼ同じカロリーなのに、満腹度が低い。個人的にはこれはプラントミートに関する一番の問題点だと思っています。

せっかく100%植物由来の人工肉を食べているのだから、もう少しカロリーも減らして健康食にしてほしい!それか同じカロリーで満腹度があがるような物を入れて欲しいです。

2. 塩分が高い

これはプラントミートの問題点として議論されていたのですが(参照)、Impossible Burgerには113g中に370mgの塩分が含まれています。

普通の牛肉には同じ量に75mgしか含まれていないので、Impossible Burgerには牛肉の約5倍もの塩分が含まれていることになります。

これは塩分過多になりがちな日本人にはあまり嬉しくないニュースです。

まとめ:おいしいので環境のために定期的に取り入れるのはアリ。でも健康的ではない

Impossible Burgerは普通の牛肉と遜色ないくらい味はおいしかったです!ただ、食べ応えが軽い割りにカロリーと塩分が高いので思っているほど健康的ではありませんでした(Beyond Meatも同様)。

プラントミートは食べるだけで環境に優しくなれるので、環境のために定期的にお肉をプラントミートに置き換えるのはアリですが、健康だと思って食べることや、毎日食べるのにはおすすめしません。

まだまだ発展の余地があるプラントミート業界。今後の進化がますます楽しみです。また何か新しいプラントミートを見つけたら試してみようと思います!

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