突然ですが、Macユーザーのみなさん。この画面に見覚えがありませんか?
そう!2018年9月25日にリリースされた、macOS 10.14 Mojave(モハベ)のデフォルト壁紙でございます!
その後macOS 10.15 Catalina(カタリナ)が出てきたので、そちらにアップデートされた方は別の壁紙に変わっているかもしれませんね。
私もアップデートしてしまったので、今は毎日Catalina島の岩肌と顔を付き合わせております。ちなみにCatalinaのデフォルト壁紙はこんな感じ。
ここまでの話、Windowsユーザーやパソコンに馴染みが薄い方にはなんのこっちゃですよね。
実はMacのOSの名前はカリフォルニア州の地名に由来していて、ここまでに登場した「Mojave」も「Catalina」もカリフォルニアに実在する場所なんです。
ちなみにmac OSの名前にカリフォルニアの地名が採用されるようになる前は、ネコ科の動物の名前が使われていました。「Panther」とか「Tiger」なんて名前がついていました。可愛い。
名前だけでも発見があって面白いですよね。
今回は、そんなMojave Desert(モハベ砂漠)へ、macOSの壁紙通りの写真が撮りたくてトレッキングに行ってきました!
Mojave Desert (Kelso Dunes)行き方
調べてみると、あのデフォルト壁紙の写真が撮られたのはMojave Desertの中にあるKelso Dunes(ケルソ・デューンズ)という場所とのこと。
そもそもこのトレッキングに行こうと言い出したのは、熱狂的なAppleファンである夫テカシ。
「まあちゃん、ここでOS Mojaveのあの砂漠の写真が撮れるんやで!行こうや!」とすごいはしゃぎようだったので、私はその気迫に飲まれるようにして了承。
砂漠ってわかってるし、帽子と水持っていけば大丈夫やろと、特に何も調べずに着いていきました。この事前準備の甘さが、後で大後悔を生むことになります。
お昼の12時頃にロサンゼルスのコリアタウンを出発。Kelso Dunesの手前の街に着いたのが16時頃でした。
Western America Railroad Museumで暇つぶし
私たちは砂漠の夕陽が見たかったのですが、その時点で日没まで4時間以上ありました。街からトレイルの入り口までさらに2時間かかるとして、それでもまだ2時間余ります。
カフェでお茶をしながら日没を待ちたいところでしたが、今はコロナの真っ最中。オシャレなカフェなんて開けているはずもないので、付近の面白そうな場所を探すことにしました。
そして見つけた謎のスポット「Western America Railroad Museum」。
本来は鉄道博物館なんだそうですが、今はコロナの影響で閉館中。それでも外に展示してある貨物列車の撮影だけが許可されていました。
こんな感じで現役を退いた貨物列車がずーっと展示してあります。
ここからさらに奥へ進むと線路が走っていて、まだ使われている貨物専用の駅になっていました。
ここには30分ほど滞在して、いざ砂漠トレイルへ向かいます!
Mojave砂漠のKelso Dunes Trailに挑戦!
鉄道博物館を後にした私たちは18時頃にKelso Dunesに到着。トレイル入り口に車を止めて、いざ出発です!
ありがたいのか、怖いのか、人がたくさんいてもおかしくないトレイルなのに私たちの車以外、駐車場に一台も車が停まっていませんでした。
ちょっとビビりながら出発した私たちを次々と苦難が襲います。
襲いかかる苦難1:灼熱の太陽
歩き出して5分も経たない内に全員が思ったこと。暑い!!!!
遠くの方にもう、あのmacOSの景色と一致しそうな砂漠の山が見えています。これで少しはモチベーションを保てそうですが、そんなことどうでもよくなるくらい暑い!!!
容赦無く私たちに降り注ぐ灼熱の太陽。見渡す限りの、砂砂砂。あとは背の低い砂漠植物だけで、日陰が一切ありません。これは誤算でした。
私はアメリカに来てから愛用するようになったオバ手袋があったので、太陽の直射日光からは逃れられましたが、Tシャツ短パン装備だった男性陣は日差しがキツくて大変そうでした。
Kelso Dunesに行く時の準備物その1、長袖+長ズボン or オバ手袋+レギンス
個人的にはいつでも着脱可能なオバ手袋、とてもオススメです。アメリカでは誰もオバ手袋をしている人がいないので着用に勇気が必要なことだけが難点です。
襲いかかる苦難2:砂による歩きにくさ
歩き出して15分もする頃に、全員が思ったこと。遠い!!!
目的地は見えているのに、一生懸命歩いているのに、なかなか目的地の砂山にたどり着きません。
そういえばまあこの実家がある山形でも同じような経験をしたことがあります。目的地は見えているのに、田んぼばかりで全然進まない感じ。あの感じを思い出してゾッとしました。
それもそのはず、トレイルコースを道なりに進んでいくと、最初は舗装されていた道がどんどん砂だらけになっていって、その後からは足がずぶずぶとハマるようになります。
これがまたとっっっっっても歩きにくい。
時折、砂が固まっている場所があってそこではきちんと地面を踏み締められるのですが、そんな場所を見つけるのもまた一苦労。
特に体重のせいで砂に沈みやすい男性陣はえらい苦労してました。
もうこれは準備物などでの対処のしようがないので、このトレイルの宿命だと思うしかないですね。
Kelso Dunesに行く時の準備物その2、砂を歩く覚悟
襲いかかる苦難3:砂山の急斜面
灼熱の太陽と沈む砂の苦難を乗り越え、ようやく砂山のふもとまでたどり着いた私たち。
あとはこの砂山を登るだけ。憧れのOS Mojaveと同じ写真がもうすぐ撮れます!
そしてありがたいことに日が沈んできて、良い感じに日陰もできてきました。さらば私たちを苦しめた直射日光!
しかし!ここに来て予期せぬ事態に直面。砂山の斜面が思ってたより急!!!
この写真、私もテカシも普通に立ってるように見えますが、めちゃくちゃビビってます。なぜならこの後の斜面が急すぎるから。
ここまで来て最後まで登れずに引き返す、なんて可能性も考えました。それくらい急です。砂の壁です。
ビビり倒しながらも、最後は四つん這いになってなんとか登頂を果たしました。
この四つん這いになって登っている時も、私たちが登ろうと頑張れば頑張るほど、足下の砂がどんどん斜面を流れて行ってずっとパニックでした。砂のなだれに巻き込まれるんじゃないかと気が気ではありませんでした。
また、靴に砂がめちゃくちゃ侵入してきます。これが地味に不快。というわけで、
Kelso Dunesに行く時の準備物その3、砂が入って来にくい靴 or 汚れても良い靴
ついに頂上へ!
砂山の向こう側に広がっていたのはこの絶景!サバンナかと思いましたよ全く。
ちょうどよく日没の時刻になったのも良かったです。トレイル開始から1時間ほど経っていました。
そしてお目当てのmac OS Mojave風の写真がこちら!
綺麗に撮れてますね。下は実際のOS Mojaveです。
こうして比較してみると、ちょっとずつ色々違いますね。まず山の形が違います。
本当はもう少し手前のポイントに登らなければいけなかったようですが、そこまで体力が残っていなかったので今回はこれで断念しました。
また、今年は雨が多かったこともあって植物が砂山に進出してきています。こんな比較もできて面白いですね。
行きはなんだったのか。楽勝すぎる帰り道
頂上に1時間ほど滞在して日の入りを見送り、目当ての写真も撮ったまあこ達一行。
重い腰を上げて帰路につきます。
行きの急斜面のトラウマがあるので、帰りも怖かったのですが、帰りの斜面は砂が逆にストッパーになってくれてすごく楽に降りられました。
その後の道も同じで、行きの苦労はなんだったのか、と拍子抜けするくらい簡単に帰還。
日が落ちて暗くなっていたので、スマホのライトが欠かせませんでしたけどね。
一本道で他の人の足跡があったから良かったものの、この条件じゃなければ遭難の可能性もありました…。
Kelso Dunesに行く時の準備物その4、懐中電灯 or ヘッドライト
終わりに
Kelso Dunes行って良かったです!
今まで行ったトレイルの中でも1位2位を争うくらい過酷でしたが、ご褒美にサバンナのような絶景を拝めて、macOSの写真も撮れて大満足のトレイルでした。
ただ、準備不足が否めませんでしたね。というわけで私たちの後悔から生まれた持ち物リストを残しておきますね。
Kelso Dunesに持って行った方がいいもの
- 長袖+長ズボン or オバ手袋+レギンス
- 砂を歩く覚悟
- 砂が入って来にくい靴 or 汚れても良い靴
- ヘッドライト、懐中電灯
- 大量の水
- 日焼け止め
それではまた次の記事で!
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